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LINE公式アカウントの自動応答メッセージ設定ガイド|AI応答との使い分け

LINE公式アカウントの自動応答は、ユーザーからのメッセージに自動で返信する機能です。営業時間外の問い合わせに反応できるようになり、対応工数を減らせます。

ただしこの領域は、情報が古いまま残っている記事が特に多い分野です。かつて存在した「AI応答メッセージ」は2023年11月29日に提供が終了しており、その名前で解説している記事の手順は現在の管理画面では実行できません。代わりに2025年11月13日から「AIチャットボット(β)」が提供されています。

この記事では、現行の応答方法を整理したうえで、無料でできる範囲と有料オプションが必要な範囲を明確に分けて解説します。

この記事の要点(3行まとめ)

  • 現行の自動応答は無料の「応答メッセージ」と、月額3,000円のチャットProオプションで使える「AIチャットボット(β)」の2系統
  • キーワード応答は「完全一致」。部分一致では反応しないため、「設定したのに返信されない」の大半はここが原因
  • 応答メッセージはメッセージ通数にカウントされないため、無料プランのままでも運用できる

この記事が向いている人: LINE公式アカウントを運用中で、問い合わせ対応の工数を減らしたい店舗オーナー・個人事業主・中小企業のWeb担当者

向いていない人: まだアカウントを開設していない方(LINE公式アカウントの作り方から始めてください)

この記事の目次

LINE公式アカウントの自動応答とは|3つの応答方法

自動応答は「ユーザーからメッセージを受け取ったときに、自動で返信する仕組み」です。現在の管理画面では、応答方法を3種類から選び、組み合わせて使います。

3つの応答方法

応答方法内容費用
応答メッセージ一律応答・キーワード応答による自動返信無料
手動チャット担当者が管理画面から手で返信する無料
AIチャットボット(β)生成AIがQ&Aリストから回答を選んで返信チャットProオプション(月額3,000円/税別)

これらは排他ではなく、組み合わせて使えます。たとえば「営業時間内は手動チャット+応答メッセージ、営業時間外は応答メッセージのみ」といった設定が可能です。

応答時間で切り替えられる

応答設定では、応答時間内と応答時間外で応答方法を分けられます。日中は人が対応し、夜間・定休日は自動応答に切り替えるという運用が基本形になります。

営業時間外に問い合わせが来て翌営業日まで無反応、という状態が最も機会損失を生みます。自動応答の第一の役割は、この空白を埋めることです。

通数を消費しない

応答メッセージはメッセージ通数にカウントされません。通常のメッセージ配信は「配信回数 × 配信人数」で無料枠を消費しますが、応答メッセージはこの計算に含まれない扱いです。

つまり、コミュニケーションプラン(月額0円)のままでも、応答メッセージによる自動応答は制限なく運用できます。

「AI応答メッセージ」は提供終了済み|古い情報に注意

自動応答を調べると「AI応答メッセージ」という機能名が頻繁に出てきますが、この機能は2023年11月29日に提供が終了しています。管理画面を探しても見つからないのは、設定場所が変わったのではなく、機能自体がなくなったためです。

何が変わったか

旧AI応答メッセージは、「一般質問」「基本情報」「営業時間」などのカテゴリをあらかじめ用意し、それに近い質問が来ると自動で返す仕組みでした。提供終了に伴い、この機能を使っていたアカウントの応答方法は自動的に切り替えられています。

現在のAI応答にあたるのはAIチャットボット(β)

現行でAIによる自動応答にあたるのは、2025年11月13日に提供開始されたAIチャットボット(β)です。旧AI応答メッセージとは仕組みが異なり、あらかじめ登録したQ&Aリストから生成AIが最適な回答を選んで返信します(詳細は後述)。

古い解説記事を見分ける目安

  • 「AI応答メッセージ」を現行機能として設定手順を書いている記事 → 2023年11月以前の情報
  • 管理画面のメニュー名が現在と一致しない記事 → 手順どおりに進まない可能性が高い

公式マニュアルで現行の画面名を確認しながら進めるのが確実です。

応答メッセージの2種類|一律応答とキーワード応答

無料で使える応答メッセージには、一律応答とキーワード応答の2種類があります。役割が異なるため、両方を組み合わせるのが基本です。

一律応答

公式マニュアルでは「ユーザーからメッセージを受信した時に、メッセージの内容に関わらずすべてのメッセージに対して返信されます」と説明されています。

何を送られても同じ内容を返すため、次のような用途に向きます。

  • 営業時間外の案内(「ただいま営業時間外です。◯時以降に順次ご返信します」)
  • 問い合わせ受付の確認(「お問い合わせありがとうございます。担当者より返信します」)
  • よくある質問への導線(「よくあるご質問はメニューからご確認いただけます」)

キーワード応答

設定したキーワードを含むメッセージを受け取ったときだけ、決めた内容を返す機能です。1つの応答メッセージに対して設定できるキーワード数の上限は51個とされています。

  • 「営業時間」→ 営業時間の案内を返す
  • 「予約」→ 予約ページのURLを返す
  • 「駐車場」→ 駐車場の有無と場所を返す

両方を組み合わせるのが基本形

キーワード応答だけにすると、想定外の質問に何も返らない状態になります。逆に一律応答だけだと、具体的な質問に的外れな返信をすることになります。

キーワード応答で頻出質問を拾い、それ以外は一律応答で受け止める構成にすると、無反応を避けつつ精度を確保できます。

キーワード応答は「完全一致」|反応しない最大の原因

キーワード応答でつまずく原因の大半がここにあります。公式マニュアルには「設定したキーワードと完全一致するメッセージを受信したときに応答メッセージが送信されます」と明記されています。

部分一致では反応しない

「予約」というキーワードを設定していても、ユーザーが送ったメッセージが次のような文面だと反応しません。

ユーザーの送信内容「予約」で反応するか
予約○
予約したいです×(完全一致しない)
明日の予約は空いてますか?×(完全一致しない)
ご予約×(完全一致しない)

実際のユーザーは単語だけを送ることのほうが少ないため、キーワードだけに頼ると反応しないケースが大半になります。

実務上の回避策

① 想定される文面をキーワードとして複数登録する

1つの応答メッセージに51個までキーワードを設定できます。「予約」「予約したい」「予約希望」「ご予約」など、実際に来そうな表現を洗い出して登録します。

② 一律応答を必ず併用する

キーワードで拾えなかったメッセージを受け止める受け皿として、一律応答を設定しておきます。これがないと無反応になります。

③ 単語を送ってもらう導線を作る

リッチメニューのボタンにキーワードを送信させる設定にすると、ユーザーが正確な単語を送るため完全一致が成立します。リッチメニュー側でキーワードを固定してしまうのが最も確実な方法です。設置手順はLINEリッチメニューの作り方で解説しています。

[要一次情報] 実運用でどのような表記ゆれが来たか(キーワード設計の失敗例)のデータがあれば、登録すべき表現の具体的な洗い出し方を提示できます。


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応答メッセージの設定方法【5ステップ】と応答時間の設計

設定はLINE Official Account Managerから行います。内容が決まっていれば30分程度で完了します。

ステップ1: 応答設定を確認する

管理画面の「設定」→「応答設定」を開き、応答メッセージがオンになっているか確認します。オフのままだと、作成しても返信されません。 「設定したのに動かない」という相談で最も多い原因です。

ステップ2: 応答時間を決める

応答時間内と応答時間外で応答方法を分けます。人が対応できる時間帯を応答時間内として設定し、それ以外を自動応答に寄せる形が基本です。

時間帯推奨する応答方法
営業時間内手動チャット+応答メッセージ
営業時間外応答メッセージのみ

ステップ3: 一律応答を作成する

まず受け皿となる一律応答を作ります。営業時間外用と時間内用で文面を変えると、待たせる時間の見通しを伝えられます。

営業時間外の例

お問い合わせありがとうございます。ただいま営業時間外のため、【翌営業日◯時】以降に順次ご返信いたします。お急ぎの場合は【電話番号】までお願いいたします。

営業時間内の例

お問い合わせありがとうございます。担当者が確認のうえ、順次ご返信いたします。よくあるご質問は下のメニューからご確認いただけます。

ステップ4: キーワード応答を作成する

頻出質問を3〜5個選び、それぞれに応答を作ります。前述のとおり、表記ゆれを含めてキーワードを複数登録してください。

最初から多く作る必要はありません。実際に届く質問を見ながら追加していくほうが、使われない設定を増やさずに済みます。

ステップ5: 自分でテストする

別のLINEアカウントから実際にメッセージを送り、想定どおりに返信されるか確認します。キーワードは完全一致のため、テストでは実際のユーザーが送りそうな文面で試してください。「予約」ではなく「予約したいのですが」で送ってみる、というテストが重要です。

冷たい印象を避ける書き方

自動応答は「機械的で冷たい」と敬遠されることがありますが、返信が来ない・遅いほうが体験としては悪いと考えられます。避けるべきは自動化そのものではなく、次のような書き方です。

  • いつ返信が来るのか分からない(「後ほど」だけで終わっている)
  • 質問に答えず案内だけで終わっている
  • 有人対応への切り替え方法が書かれていない

対応時間の見通しと、急ぎの場合の連絡手段を書いておけば、自動応答でも不満は生まれにくくなります。初回接触の体験設計はLINEのブロック率を下げる7つの設計術でも扱っています。

AIチャットボット(β)とは|できることと必要な費用

AIチャットボット(β)は、2025年11月13日に提供が開始された機能です。ユーザーから届いたチャットの内容を生成AIが判別し、あらかじめ登録したQ&Aリストから最適な回答を選んで自動返信します。

応答メッセージとの決定的な違い

キーワード応答が完全一致で動くのに対し、AIチャットボットは文章の意味を判別して回答を選びます。「予約したいのですが空いてますか?」のような自然な文面でも、該当するQ&Aがあれば返信できます。前述の完全一致問題を構造的に解消できる点が最大の違いです。

利用にはチャットProオプションが必要

AIチャットボット(β)を使うには、チャットProオプション(月額3,000円/税別)の契約が必要です。このオプションは現在契約している月額プランに関係なく追加できます。

チャットProオプションに含まれる機能は次のとおりです。

機能内容
AIチャットボット(β)生成AIによる自動応答
チャット履歴の保存期間6か月 → 5年(ダウンロード可)
カスタムフィルター対応状況別にトークルームを整理
タグ作成上限5個 → 300個、1トークルームに最大30個付与
ノート1トークルームあたり最大1,000件

Q&Aリストの作り方

Q&Aは手入力のほか、次の方法で作成できます。

  • PDF・画像(JPEG/PNG)のアップロード: AIが内容を解析してQ&Aを自動生成
  • テンプレートからの作成
  • CSVによる一括アップロード

既存のよくある質問ページや店舗案内のPDFがあれば、それを読み込ませて土台を作れます。生成されたQ&Aは管理画面で編集できます。

契約前に動作確認まで試せる

実務上の重要な点として、チャットProオプション未契約のアカウントでも、Q&Aの登録と動作確認まではできます(2025年11月12日以降、順次提供)。実際にユーザーへ返信させるには契約が必要ですが、自社の質問内容でどの程度正しく回答できるかを、課金前に検証できます。

導入を検討する場合は、いきなり契約せず、まずQ&Aを登録して応答テストを行うことをおすすめします。

対象外の業種がある点に注意

公式の案内では、同社が対象外と判断した業種・アカウントには本機能は提供されない旨が記載されています。導入を前提に運用設計を組む前に、自社アカウントで利用可能かを確認してください。

[要一次情報] AIチャットボット(β)は2025年11月開始の新機能で、実運用レビューが市場にほとんどありません。自社アカウントでの検証結果(回答精度・設定にかかった時間・つまずいた点)があれば、他社が持っていない独自情報になります。

応答メッセージとAIチャットボットの使い分け

どちらを使うかは、質問のバリエーション数と、月3,000円を回収できるかで判断します。

判断の軸

判断軸応答メッセージ(無料)AIチャットボット(月額3,000円)
質問の種類数種類に収まる多岐にわたる/表記ゆれが多い
文面単語で送ってもらえる導線がある自然文で送られてくる
問い合わせ件数少ない〜中程度多く、手動対応の工数が大きい
求める精度定型案内で足りる内容に応じた回答が必要

まず無料から始めるのが合理的

いきなり有料オプションを契約する必要はありません。次の順序を推奨します。

  1. 応答メッセージ(一律応答+キーワード応答)を設定して運用する
  2. 実際に届く質問を1〜2か月分ためる
  3. キーワードで拾えない質問がどの程度あるかを確認する
  4. 手動対応の工数が月3,000円を上回るなら、AIチャットボット(β)を検討する

手順3で「キーワードで十分拾えている」なら、有料オプションは不要です。逆に、表記ゆれや自然文の質問が多く手動対応が発生し続けているなら、費用対効果は出やすいと考えられます。

月額プランの検討とは別問題

チャットProオプションは、コミュニケーション・ライト・スタンダードのどのプランにも追加できます。配信通数の問題とは切り離して判断してください。プラン自体の選び方はLINE公式アカウント料金プラン徹底比較で解説しています。

業種別の自動応答の設計例

業種によって届く質問は異なります。最初に設定すべきキーワードの例を挙げます。

飲食店

キーワード例返す内容
予約/予約したい/席の予約予約ページURL、電話番号
営業時間/何時まで営業時間、定休日
駐車場/駐車駐車場の有無、台数、提携先
メニュー/料金メニューページURL

飲食店の配信設計全般は飲食店がLINE公式アカウントで集客する方法にまとめています。

美容室・サロン

キーワード例返す内容
予約/空き/空いてますか予約ページURL
料金/メニュー/カットメニューと価格ページ
キャンセル/変更変更方法とキャンセルポリシー
場所/アクセス住所と最寄り駅

サロンの予約導線の設計は美容室のLINE集客完全ガイドで解説しています。

クリニック・医療機関

医療機関では、自動応答の文面にも医療広告ガイドラインが適用されます。症状の相談に自動で回答する設計にしないことが重要です。

キーワード例返す内容
予約/受診予約ページURL
診療時間/休診診療時間と休診日
場所/駐車場住所、アクセス、駐車場情報

症状・治療効果に関する質問には「診察時に承ります」と案内し、個別回答は行わない形にしてください。使用できない表現は医療広告ガイドライン×LINE NG表現集で確認できます。

予約が主目的の場合

自動応答で予約ページへ誘導しても、フォームで離脱されては意味がありません。予約完了までの離脱対策は予約フォーム離脱をLINEで減らす実装ガイドで扱っています。

よくある質問

LINE公式アカウントの自動応答は無料で使えますか?

応答メッセージ(一律応答・キーワード応答)は無料で使えます。コミュニケーションプラン(月額0円)でも制限なく利用でき、送信分はメッセージ通数にもカウントされません。一方、生成AIによるAIチャットボット(β)を使う場合は、チャットProオプション(月額3,000円/税別)の契約が必要です。

AI応答メッセージが管理画面に見当たりません。どこにありますか?

AI応答メッセージは2023年11月29日に提供が終了しているため、現在の管理画面には存在しません。設定場所が変わったのではなく機能自体がなくなっています。現在AIによる自動応答を使いたい場合は、2025年11月13日に提供開始されたAIチャットボット(β)が該当します。利用にはチャットProオプションの契約が必要です。

キーワード応答を設定したのに反応しません。なぜですか?

主な原因は2つです。1つ目は、応答設定で応答メッセージがオフになっていることです。設定 → 応答設定から確認してください。2つ目は、キーワード応答が完全一致で動作することです。「予約」と設定していても「予約したいです」では反応しません。想定される文面を複数登録し(1つの応答メッセージに51個まで設定可能)、あわせて一律応答を受け皿として設定してください。

AIチャットボット(β)は契約前に試せますか?

Q&Aの登録と動作確認までは、チャットProオプション未契約のアカウントでも利用できます(2025年11月12日以降、順次提供)。実際にユーザーへ返信させるには契約が必要ですが、自社の質問内容でどの程度正しく回答できるかは課金前に検証できます。なお、同社が対象外と判断した業種・アカウントには機能が提供されないため、あわせて確認してください。

自動応答にすると冷たい印象になりませんか?

書き方次第です。避けるべきなのは、返信の見通しが分からない文面、質問に答えず案内だけで終わる文面、有人対応への切り替え方法が書かれていない文面です。「翌営業日◯時以降に順次ご返信します」「お急ぎの場合は電話番号へ」と明記しておけば、自動応答でも不満は生まれにくくなります。営業時間外に無反応であることのほうが、体験としては悪いと考えられます。

まとめ

LINE公式アカウントの自動応答は、無料の応答メッセージと、月額3,000円のチャットProオプションで使えるAIチャットボット(β)の2系統に整理できます。かつての「AI応答メッセージ」は2023年11月29日に終了しているため、その名称で書かれた手順は現在使えません。

まずは無料の応答メッセージから始めてください。設定の要点は3つです。応答設定でオンになっているか確認すること、キーワード応答は完全一致で動くため表記ゆれを複数登録すること、拾えなかった質問の受け皿として一律応答を必ず併用することです。

1〜2か月運用して、キーワードで拾えない質問や手動対応の工数が積み上がるようなら、AIチャットボット(β)を検討します。未契約でもQ&A登録と動作確認までは試せるため、課金前に自社の質問内容で精度を確かめてから判断してください。

自動応答で受け止めた問い合わせを、その後の関係づくりにつなげる設計はLINEステップ配信の作り方で解説しています。友だち獲得から売上化までの全体像はLINE集客の完全ガイドにまとめています。


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