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    LINE公式アカウントのクーポン活用完全ガイド|作り方・抽選・効果測定

    LINE公式アカウントのクーポンは、メッセージやリッチメニューから配布できる販促機能です。追加費用なしで作成でき、抽選形式にすることもできます。

    ただし「作って配る」だけで終わっているアカウントが多い機能でもあります。管理画面の分析では「表示された回数 → 獲得された枚数 → 使用された回数」という3段階でデータが取れるようになっており、どの段階で落ちているかによって打つべき手はまったく変わります。

    この記事では作り方の手順に加えて、抽選機能の使いどころと、配った後の評価方法までを扱います。あわせて、抽選機能を使うとLINEヤフーの各サービスにクーポンが掲載されなくなるという見落とされやすいトレードオフも解説します。

    この記事の要点(3行まとめ)

    • クーポンは全5タイプ。作成は無料で、メッセージ・LINE VOOM・応答メッセージから配布できる
    • 抽選機能を使うとLINEヤフーサービスへの掲載対象外になる。希少性と外部露出はトレードオフのため、両立には非抽選クーポンを別途用意する
    • 効果測定は「表示 → 獲得 → 使用」の3段階で見る。落ちている段階によって打ち手が変わる

    この記事が向いている人: LINE公式アカウントを運用中で、クーポンを配りたい/すでに配っているが手応えがない飲食店・美容室・小売店のオーナー、Web担当者

    向いていない人: まだアカウントを開設していない方(LINE公式アカウントの作り方から始めてください)

    この記事の目次

    LINE公式アカウントのクーポンとは|5つのタイプと配布できる場所

    クーポンは、割引や特典をLINE上で配布できる機能です。作成に費用はかからず、全プランで利用できます。

    クーポンのタイプは5種類

    管理画面ではクーポンのタイプを5種類から選びます。タイプごとに色分けされて表示されるため、ユーザー側でも内容を判別しやすくなっています。「割引」と「キャッシュバック」については、%と金額のどちらで設定するかを選べます

    タイプは表示上の分類であり、機能面の制約はありません。伝えたい内容に最も近いものを選んでください。

    配布できる場所

    公式マニュアルによれば、クーポンは次の経路で配布できます。

    配布経路特徴
    メッセージ配信全員またはセグメントへ能動的に配布。メッセージ通数を消費する
    LINE VOOM投稿から配布。友だち以外にも届く可能性がある
    応答メッセージユーザーの問い合わせに応じて自動配布。通数を消費しない

    加えて、設定によりLINEヤフーの各サービスへ掲載することもできます(条件は後述)。

    通数を消費するのはメッセージ配信の場合です。プランごとの無料通数はLINE公式アカウント料金プラン徹底比較で確認してください。

    ショップカードとの役割の違い

    同じ販促機能でも、クーポンとショップカードは目的が異なります。クーポンは単発の来店動機をつくる装置、ショップカードは来店回数を蓄積してリピートを設計する装置です。即効性を求めるならクーポン、継続来店を狙うならショップカードと、使い分けてください。

    クーポンの作り方【5ステップ】

    作成は管理画面の「ツール」→「クーポン」から行います。内容が決まっていれば15分程度で完了します。

    ステップ1: 内容と原価を決める

    管理画面に入る前に、特典内容・割引額・想定利用者数・原価を確定させます。ここが曖昧なまま作ると、後述する利用可能回数の設定で判断できなくなります。

    ステップ2: 基本情報を設定する

    クーポン名、有効期限、写真、タイプ(5種類から選択)を設定します。有効期限はメッセージ内に表示されるため、ユーザーが判断しやすい期間にしてください。なお、タイムゾーンはPCの設定がデフォルトになります。

    ステップ3: 詳細設定を行う

    利用可能回数、クーポンコード、抽選の有無などを設定します。この3つでつまずきやすいため、次章で個別に解説します。

    ステップ4: 配布方法を選ぶ

    作成したクーポンをメッセージ配信・LINE VOOM・応答メッセージのどれで配るかを決めます。あわせて、LINEヤフーサービスへの掲載設定も行います。

    リッチメニューにクーポンへの導線を置くと、配信後も継続的に参照されます。設置手順はLINEリッチメニューの作り方で解説しています。

    ステップ5: 自分でテストする

    別のLINEアカウントで実際に受け取り、表示・獲得・使用の流れを確認してください。特に店頭でスタッフが「使用済み」にする操作は、事前に手順を共有しておかないと会計時に混乱します。

    設定でつまずきやすい3項目

    詳細設定のうち、運用に直結する3つを個別に解説します。

    利用可能回数|「上限なし」の挙動に注意

    利用可能回数は、回数を指定するか「上限なし」を選べます。

    注意すべきは上限なしの挙動です。上限なしに設定した場合でも使用済みボタンは表示されますが、繰り返し利用できてしまいます。 つまり、同じユーザーが何度でも使える状態になります。

    原価が発生する特典で上限なしを選ぶと、想定を超える利用が起こり得ます。割引・無料提供を伴うクーポンでは、回数を指定するのが原則です。上限なしが適するのは、来店回数に依存しない案内的な内容に限られます。

    クーポンコード|表示・非表示を選べる

    クーポンコードやバーコードは、表示するか非表示にするかを選択できます。別途用意したバーコード・QRコードの画像をアップロードすることも可能です(JPG・PNG、最大3MB)。

    POSレジと連携している場合はコード表示が必要になることが多いため、レジ側の運用と合わせて決めてください

    有効期限|短すぎても長すぎても機能しない

    有効期限が短すぎると使われないまま失効し、長すぎると来店の動機になりません。来店サイクルより少し短い期間に設定すると、行動を促しやすくなります。

    なお、後述するLINEヤフーサービスへの掲載は、有効期限内のクーポンのみが対象です。期限切れのクーポンは自動的に掲載されなくなります。

    抽選クーポンの作り方と使いどころ

    抽選クーポンは、当選したユーザーだけが獲得できるクーポンです。詳細設定から抽選に関する設定を行うと、抽選イベントとして配布できます。

    設定できる項目

    抽選では当選確率当選者数の上限を設定します。各社の解説によれば、当選確率は1〜99%、当選者数の上限は1〜999,999人の範囲で設定できるとされています。

    ユーザー側では抽選メッセージが届き、当選すると「あたり」が表示され、リンクからクーポンページへ遷移する流れになります。

    抽選が向いているケース

    • 原価の高い特典を配りたい(当選者数を絞れるため、費用の上限を管理できる)
    • 繰り返し実施したい(毎回同じ割引だと慣れられるが、抽選なら反応が持続しやすい)
    • 開封の動機をつくりたい(結果を確かめるために開く行動が生まれる)

    抽選が向いていないケース

    • 確実に来店動機を渡したい(外れたユーザーには何も残らない)
    • 全員に同じ条件を提示する必要がある(公平性が求められる業種)
    • 後述のとおり、LINEヤフーサービスへの掲載を狙っている場合

    当選確率の決め方

    当選確率は「配りたい特典の総原価 ÷ 1件あたりの原価 ÷ 配信対象人数」から逆算します。たとえば予算3万円、1件あたり原価500円、配信対象1,000人なら、当選者60人=当選確率6%が上限の目安です。

    確率を低くしすぎると「どうせ当たらない」と受け取られ、次回以降の参加率が下がると考えられます。 原価の範囲内で、なるべく高い確率に設定するほうが継続的な反応を得やすくなります。


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    抽選を使うとLINEサービスに掲載されない|両立させる方法

    見落とされやすい仕様です。公式マニュアルには、抽選機能を使用しているクーポンはLINEヤフーサービスへ掲載されない旨が記載されています。

    LINEヤフーサービスへの掲載とは

    条件を満たすと、クーポンが次のような場所に掲載されます。

    掲載先
    LINE公式アカウントリスト(LINEアプリ内)
    LINEクーポン
    ビジネスプロフィール
    クーポンリスト
    LINE予約
    LINEチラシ
    Yahoo!マップ(店舗アカウントのみ)

    友だち以外のユーザーにも接触できるため、新規顧客の獲得経路になります。自分で配るクーポンとは性質が異なります。

    掲載の条件

    掲載には次の条件があります。

    • 抽選機能を使用していないこと
    • 有効期限内のクーポンであること
    • 掲載設定を「掲載する」にしていること
    • 主要サービス(LINE公式アカウントリスト、LINEクーポン、Yahoo!マップ)への掲載には認証済アカウントであること
    • 位置情報に基づく掲載には、ビジネスプロフィールに住所・地図情報が登録されていること

    Yahoo!マップについては「店舗のLINE公式アカウントが対象となります」とされており、店舗を持たないアカウントは対象外です。

    両立させる運用

    希少性を出す抽選と、外部露出を取る掲載は同時には成立しません。両方を狙う場合は、目的の異なる2種類のクーポンを並行して用意します

    目的クーポンの形式対象
    既存の友だちを動かす抽選クーポン友だちへメッセージ配信
    新規顧客に見つけてもらう非抽選クーポン(掲載設定オン)LINEヤフーサービス経由

    認証済アカウントでない場合、主要サービスへの掲載自体ができません。新規獲得を目的にクーポンを使いたい場合は、先に認証済アカウントの申請を検討してください。

    友だち紹介クーポンで友だちを増やす

    クーポンには、友だち紹介の仕組みを持たせた形式もあります。公式マニュアルでは「紹介した人・紹介された人に該当するユーザーのみ獲得できるクーポン」と説明されています。

    仕組み

    既存の友だちが知人にクーポンを共有し、共有された側がアカウントを友だち追加すると、紹介した側・された側の双方がクーポンを獲得できます。紹介者には通知が自動で送られます。

    使いどころ

    紹介は、既存顧客の満足度が高い業種ほど機能します。美容室・飲食店・教室など、口コミが起きやすい業態と相性がよい施策です。

    一方で、特典が双方に発生するため原価は2倍かかります。1件あたりの獲得コストとして許容できるかを、事前に計算してください。 広告で友だちを獲得する場合の単価と比較すると判断しやすくなります。

    効果は分析画面で確認できる

    友だち紹介クーポンでは、通常の指標に加えて「友だち紹介クーポン経由の友だち追加」「紹介したユーザー」が計測されます。何人が紹介し、そこから何人増えたかを追えます。

    友だち獲得チャネル全体の設計はLINEで友だちを増やす10施策にまとめています。

    効果測定|3段階ファネルで落ちどころを特定する

    クーポンの分析画面は、3段階のファネル構造になっています。総数だけを見るのではなく、どの段階で落ちているかを特定してください。

    確認できる指標

    公式マニュアルによれば、次の指標が確認できます。

    段階指標内容
    ① 表示ページビュークーポンが表示された回数
    ① 表示ユニークユーザークーポンを表示したユーザー数
    ① 表示経路クーポンが開かれた経路
    ② 獲得獲得枚数クーポンを獲得した枚数
    ③ 使用使用ユーザー使用済みにしたユーザー数
    ③ 使用使用回数使用済みにした回数

    抽選クーポンではこれに加えて「当選ユーザー」「抽選に参加したユーザー」が計測されます。

    段階別の落ちどころと打ち手

    落ちている段階症状考えられる原因打ち手
    ①表示が少ないそもそも開かれていない配信文面で内容が伝わっていない/配信時間が合っていない冒頭で特典内容を明示する/リッチメニューに導線を置く
    ②表示→獲得で落ちる見たが取得しない特典が弱い/利用条件が厳しい/期限が遠い条件を緩める/期限を近づける
    ③獲得→使用で落ちる取ったが使わない来店動機が別に必要/期限切れ/使い方が分からない期限前に再通知する/店頭での使用手順を明示する

    最も多いのは③です。 クーポンを獲得した時点では意欲がありますが、来店のきっかけがないまま期限を迎えます。期限の数日前にリマインドを送ると回収できることがあります。

    「使用率が高い=成功」ではない

    使用率だけを追うと判断を誤ります。割引率を上げれば使用率は上がりますが、それがもともと来店する予定だった既存客への値引きに終わっている可能性があるためです。

    見るべきは、使用したユーザーが新規なのか再来なのかの内訳です。既存客の値引きになっているだけなら、クーポンは売上を増やさずに利益だけを削ります。判断に必要な粒度でユーザーを分けるには、セグメント配信の設計が有効です。実装方法はAI×LINEセグメント配信の実装ガイドで解説しています。

    [要一次情報] 支援先のクーポン使用率と、使用者の新規/再来の内訳データがあれば、この章の判断基準に具体的な数値を置けます。

    業種別のクーポン設計例

    業種によって、効きやすい特典と適切な有効期限が変わります。

    飲食店

    設定項目推奨
    特典例ドリンク1杯無料、〇〇円OFF、デザートサービス
    有効期限2〜4週間
    利用可能回数1回
    抽選定期実施なら有効

    来店サイクルが短いため、期限を短めにしても機能します。配信設計は飲食店がLINE公式アカウントで集客する方法、導線は飲食店向けLINEリッチメニュー活用術で解説しています。

    美容室・サロン

    設定項目推奨
    特典例初回トリートメント無料、次回予約割引
    有効期限1〜2か月
    利用可能回数1回
    抽選向かない(予約と結びつくため確実性が必要)

    来店サイクルが長いため、有効期限も長めに設定します。詳細は美容室のLINE集客完全ガイドにまとめています。

    小売店・EC

    設定項目推奨
    特典例〇〇円OFF、送料無料、ノベルティ進呈
    有効期限1〜3週間
    利用可能回数1回
    抽選有効(原価の高い商品を配る場合)

    クリニック・医療機関

    医療機関では、そもそも特典・割引の訴求に法令上の制約があります。 治療内容に関する値引き訴求は、医療広告ガイドラインの規制対象となる場合があります。使用できない表現は医療広告ガイドライン×LINE NG表現集で確認し、判断が難しい場合はクーポン以外の手段を選んでください。

    よくある質問

    LINE公式アカウントのクーポンは無料で作れますか?

    クーポンの作成自体に費用はかかりません。全プランで利用できます。ただしメッセージ配信で配布する場合は、通常のメッセージ通数を消費します。応答メッセージ経由で配布する場合は通数にカウントされません。

    抽選クーポンの当選確率はどれくらいに設定すべきですか?

    「配りたい特典の総原価 ÷ 1件あたりの原価 ÷ 配信対象人数」で上限を計算してください。予算3万円、1件あたり原価500円、配信対象1,000人なら当選者60人=6%が目安になります。各社の解説によれば当選確率は1〜99%、当選者数の上限は1〜999,999人の範囲で設定できるとされています。確率を低くしすぎると次回以降の参加率が下がるため、原価の範囲内でなるべく高く設定するほうが継続的な反応を得やすくなります。

    抽選クーポンはLINEクーポンなどに掲載されますか?

    掲載されません。公式マニュアルには、抽選機能を使用しているクーポンはLINEヤフーサービスへの掲載対象外となる旨が記載されています。外部露出も狙う場合は、抽選クーポンとは別に非抽選のクーポンを用意し、掲載設定を「掲載する」にしてください。なお、LINE公式アカウントリスト・LINEクーポン・Yahoo!マップへの掲載には認証済アカウントであることが必要です。

    利用可能回数を「上限なし」にするとどうなりますか?

    同じユーザーが繰り返し利用できる状態になります。使用済みボタンは表示されますが、再度使えてしまいます。割引や無料提供など原価が発生する特典では、想定を超える利用が起こり得るため、回数を指定することを推奨します。上限なしが適するのは、原価が発生しない案内的な内容に限られます。

    クーポンを配ったのに使われません。何を見ればいいですか?

    分析画面を「表示 → 獲得 → 使用」の3段階で確認してください。表示が少なければ配信文面や配信時間の問題、表示から獲得で落ちていれば特典や利用条件の問題、獲得から使用で落ちていれば来店動機や期限の問題です。最も多いのは獲得から使用で落ちるパターンで、期限の数日前にリマインドを送ると回収できることがあります。

    まとめ

    LINE公式アカウントのクーポンは、全5タイプから選んで無料で作成でき、メッセージ・LINE VOOM・応答メッセージから配布できます。設定でつまずきやすいのは利用可能回数・クーポンコード・有効期限の3項目で、特に利用可能回数を「上限なし」にすると繰り返し利用できてしまう点は原価管理上の注意が必要です。

    抽選クーポンは、原価の高い特典を配る場合や繰り返し実施する場合に有効です。ただし抽選機能を使うとLINEヤフーサービスへの掲載対象外になります。 既存の友だちを動かす抽選クーポンと、新規に見つけてもらう非抽選クーポンを、目的別に使い分けてください。

    配った後は「表示 → 獲得 → 使用」の3段階で評価します。落ちている段階によって打ち手が変わるため、総数だけを見ないでください。あわせて、使用したユーザーが新規なのか再来なのかを確認します。使用率が高くても既存客への値引きに終わっていれば、売上を増やさずに利益だけを削ることになります。

    クーポン配布後の関係づくりはLINEステップ配信の作り方で、友だち獲得から売上化までの全体設計はLINE集客の完全ガイドで解説しています。


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