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LINEセグメント配信(絞り込み配信)のやり方|属性・タグ・オーディエンス活用

LINEのセグメント配信(絞り込み配信)は、拡張ツールを入れなくても標準機能でできます。ただし絞り方は2系統あり、必要な人数の条件が違います。

1つが属性での絞り込みで、ターゲットリーチ100人以上が必要です。もう1つがオーディエンスでの絞り込みで、配信に使うにはオーディエンスのサイズが50以上必要になります。この違いを知らないと「設定したのに配信できない」で止まります。

この記事では、2系統の違いを整理したうえで、オーディエンス9種類の一覧と作成手順、そして有効期限180日・選択可能期間60日といった見落としやすい制限まで扱います。

この記事の要点(3行まとめ)

  • 標準機能の絞り込みは2系統。属性はターゲットリーチ100人以上、オーディエンスは配信利用にサイズ50以上
  • オーディエンスは9種類。チャットタグとウェブトラフィック以外は作成から180日で失効する
  • メッセージクリックで作れるのは配信から60日以内のメッセージのみ。作り置きはできない

この記事が向いている人 / 向いていない人

向いている人

  • 全員配信しかしておらず、ブロックが気になっている運用担当者
  • 拡張ツールを入れずに、どこまで絞り込めるか知りたい人
  • オーディエンスを作ったのに配信で選べなかった経験がある人

向いていない人

  • 配信の文案づくりに悩んでいる人(AI×LINEセグメント配信の実装ガイドで文案の作り方を扱っています)
  • 友だちが数十人規模のアカウント(後述の条件を満たせません。まずLINEの友だちを増やす10施策から着手してください)
  • 顧客の実データ(購入履歴・来店回数)で厳密に分けたい人(標準機能では扱えません。拡張ツールの領域です)
この記事の目次

セグメント配信とは|一斉配信との違い

セグメント配信は、友だち全員ではなく条件に合う人だけにメッセージを送る配信です。「絞り込み配信」とも呼ばれます。

セグメント配信の設計手順を4ステップで示した図

一斉配信との違いは3つ

観点 一斉配信 セグメント配信
対象 友だち全員 条件に合う人のみ
通数 友だち数 × 配信回数 対象人数 × 配信回数
関心とのズレ 起きやすい 起きにくい

通数は対象人数で決まるため、絞ると配信コストも下がります。この点は後述します。

なぜ絞るのか

関心のない内容が続くと、ブロックされます。ブロックは一度されると戻りにくく、その友だちには二度と配信が届きません。ブロック要因の詰め方はLINEのブロック率を下げる7つの設計術、頻度の決め方はLINEの配信頻度の決め方にまとめています。

設計の手順

  1. 目的を決める:この配信で何をしてほしいのか
  2. 絞り方を選ぶ:属性かオーディエンスか
  3. 対象を作る:条件を設定して保存する
  4. 配信して検証する:クリック実数とブロック数を確認する

標準機能の絞り込みは2系統|属性とオーディエンス

標準機能の絞り込みは、属性とオーディエンスの2つに分かれます。何を根拠に絞るかが違います。

属性・オーディエンス・拡張ツールの切り分けを示した図

属性は「推測されたプロフィール」で絞る

性別・年齢・地域・OS・友だち期間といった項目で絞ります。ただしこれらはみなし属性と呼ばれる推測値で、ユーザーが登録した情報ではありません。LINE内の行動履歴などから推定されたものです。

配信に使うにはターゲットリーチ100人以上が必要です。

オーディエンスは「行動」で絞る

過去にメッセージをクリックした、リッチメニューを押した、特定の経路で友だち追加した、といった実際の行動をもとに対象リストを作ります。

配信に使うにはオーディエンスのサイズが50以上必要です(タイプにより条件は異なります)。

2系統の違い

項目 属性 オーディエンス
根拠 推測されたプロフィール 実際の行動
必要人数 ターゲットリーチ100人以上 配信利用にサイズ50以上
精度 推測なので粗い 行動ベースで確か
準備 不要(すぐ使える) 事前にオーディエンスを作る

先に使うべきはオーディエンスです。行動に基づくため意図とのズレが小さく、必要人数も低い設定になっています。

標準機能で足りないとき

購入金額・来店回数・アンケート回答といった自社データで分けたい場合は、標準機能では扱えません。拡張ツールのタグ管理が必要になります。ツールの違いはLステップとエルメの比較で解説しています。

属性で絞る|使える項目と100人の条件

属性配信は準備が不要で、すぐ使えます。ただし精度と条件の両方に制約があります。

使える項目

  • 友だち期間
  • 性別
  • 年齢
  • OS
  • エリア(地域)

ターゲットリーチ100人以上が条件

属性で絞り込んで配信するには、ターゲットリーチ(属性が判定でき、ブロックしていない友だちの数)が100人以上必要です。友だちが少ないうちは属性配信そのものが選べません。

精度に期待しすぎない

前述のとおり、属性は推測値です。「女性向けキャンペーンを女性属性に配信する」といった大まかな使い方には向きますが、顧客名簿の代わりにはなりません。

エリアで絞る場合も同様で、居住地ではなく推定された地域です。実店舗の商圏と一致するとは限りません。

属性が向いている場面

  • 地域限定のイベント告知(多少のズレを許容できる)
  • 年齢層で明確に商品が分かれる場合
  • オーディエンスを作るだけの行動データがまだない立ち上げ期

オーディエンスで絞る|9種類の一覧と選び方

オーディエンスは行動をもとにした対象リストです。公式マニュアルでは9つのタイプが用意されています。

9種類の一覧

タイプ 公式マニュアルの説明
メッセージクリック 過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象
メッセージインプレッション 過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象
リッチメニュークリック リッチメニューをクリックしたユーザーを対象
リッチメニューインプレッション リッチメニューを表示したユーザーを対象
友だち追加経路 特定の経路で友だち追加したユーザーを対象
チャットタグ チャットに付けたタグを対象
予約 LINEで予約経由で予約したユーザーを対象
ユーザーIDアップロード TXT、CSV形式ファイルでユーザーIDをアップロードして作成
ウェブトラフィック 計測タグやLINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス

最初に作るなら「メッセージクリック」

過去の配信のリンクを押した人だけを集めたリストです。反応した実績がある人なので、次の配信の反応も高くなりやすいと考えられます。準備も不要で、過去に配信していれば作れます。

次に効くのは「友だち追加経路」

どこから友だち追加したかで分けられます。店頭のQRコードから追加した人と、Web広告から追加した人では、期待している内容が違います。経路の作り方はLINEの友だちを増やす10施策にまとめています。

「リッチメニュークリック」は導線改善に使う

どのメニューを押したかで関心が分かります。リッチメニューの設計はLINEリッチメニューの完全ガイドを参照してください。

「ウェブトラフィック」には計測の実装が要る

計測タグやLINE Tagのトラッキング情報が前提です。サイト側の実装が必要になるため、手順はLINE TagとGA4の計測設計にまとめています。


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オーディエンスの作り方【5ステップ】

作成場所は管理画面の「データ管理」です。配信画面からは作れないため、先に作ってから配信画面で呼び出す流れになります。

オーディエンスの作り方5ステップを示した図

手順

  1. 管理画面で「データ管理」→「オーディエンス」を開き、「作成」をクリック
  2. オーディエンスタイプを選ぶ(前章の9種類から)
  3. オーディエンス名を入力する(後から探せる名前にする)
  4. タイプごとの詳細を設定する(対象メッセージ・期間・タグなど)
  5. 「保存」をクリック

保存後、サイズの集計に時間がかかる場合があります。作成直後に配信画面で選べなくても、しばらく待ってから確認してください。

名前の付け方で運用が変わる

オーディエンスは増えると区別がつかなくなります。「日付+タイプ+内容」で統一しておくと、後から選ぶときに迷いません。

配信で使う

メッセージ配信の作成画面で、配信先に「オーディエンス」を選ぶと、作成済みのオーディエンスから選択できます。除外条件としても指定できるため、「すでに反応した人を外して再送する」といった使い方ができます。

有効期限と落とし穴|作ったのに使えない原因

オーディエンスには期限と制限があります。ここを知らないと「作ったのに選べない」「消えた」が起きます。

セグメント配信の前に確認するチェックリスト

落とし穴1:180日で失効する

公式マニュアルには「チャットタグ・ウェブトラフィック以外は新規作成から180日間有効」「有効期限がきれてから1か月後に自動で削除」と記載されています。

作り置きはできません。 使う時期が来てから作るか、期限が近づいたら作り直します。

落とし穴2:メッセージクリックは60日以内が対象

メッセージクリックオーディエンスの作成時、選べるのは「配信から60日以内のメッセージ」です。半年前に反応が良かった配信を、後から対象にすることはできません。

また、保存後は対象メッセージを変更できません。作り直しになります。

落とし穴3:追加経路の「その他」は対象外

友だち追加経路オーディエンスでは、「その他」に分類された経路は対象外です。また選択できるのは90日以内の期間です。

落とし穴4:チャットタグを消すとオーディエンスも消える

チャットタグオーディエンスは、元のタグを削除するとオーディエンスも削除されます。また、すでにオーディエンスを作成済みのタグは重複して選択できません。

落とし穴5:サイズが50未満だと配信に使えない

メッセージクリック・メッセージインプレッション・リッチメニュークリック・リッチメニューインプレッション・友だち追加経路・ウェブトラフィックは、配信に利用するにはサイズが50以上必要です。

条件を満たさない場合は、対象期間を広げるか、複数のオーディエンスを組み合わせてください。

業種別のセグメント設計例

どのオーディエンスから作るかは業種で変わります。以下は仕様から導いた設計の目安です。

飲食店

  • リッチメニュークリック:クーポンを押した人にだけ、次のクーポンを配信する
  • 友だち追加経路:店頭QRから追加した人(来店経験あり)と、Web経由の人を分ける

美容室・サロン

  • メッセージクリック:予約リンクを押したが予約に至らなかった人へ再アプローチ
  • チャットタグ:個別対応で付けたタグ(メニュー希望・来店周期)で分ける

小売・EC

  • ウェブトラフィック:特定の商品ページを見た人へ関連商品を配信
  • メッセージインプレッション:開封はしたがクリックしなかった人に、別の切り口で再送

予約型サービス

  • 予約オーディエンス:LINEで予約経由の利用者に、再予約を促す
  • 段階的な配信設計はLINEステップ配信の作り方が参考になります

来店回数で分けたい場合

来店回数はLINE標準では持てません。LINEショップカードの使い方でポイントを貯めてもらう設計にするか、拡張ツールのタグ管理を使います。

絞り込みは配信コストにも効く

「絞ると届く人が減って機会損失になる」と考えがちですが、通数コストとブロック率の両方が下がります。

通数は対象人数で決まる

メッセージ通数は「配信人数 × 配信回数」で数えます。友だち10,000人に一斉配信すれば10,000通、3,000人に絞れば3,000通です。同じ配信回数でも通数は3分の1になります。

プラン別の通数と料金の構造はLINE公式アカウントの料金プラン比較にまとめています。

関心のない人に送らないほうが資産が残る

関心のない配信を受け取り続けた人は、いずれブロックします。ブロックされるとその後の配信は永久に届きません。目先の到達数より、配信できる状態の友だちを維持するほうが長期では有利だと考えられます。

ただし絞りすぎない

対象が50人を下回るとオーディエンス配信自体が使えません。また、細かく分けすぎると配信の作成工数が増えて続きません。まずは2〜3セグメントから始めてください。

[要一次情報] Lキテ支援先における、一斉配信とセグメント配信のブロック率・クリック率の比較データについて、実測値が提供され次第このセクションに追記します。

よくある質問

Q1. セグメント配信は無料でできますか

標準機能に含まれているため、追加の利用料はかかりません。ただし配信するメッセージ通数はプランの上限に含まれます。

Q2. 属性配信とオーディエンス配信はどちらを使うべきですか

先にオーディエンスです。実際の行動に基づくため意図とのズレが小さく、配信利用の条件もサイズ50以上と低めです。属性はターゲットリーチ100人以上が必要で、値も推測値です。

Q3. オーディエンスを作ったのに配信画面で選べません

考えられるのは3つです。サイズが50未満、集計がまだ完了していない、有効期限が切れている(作成から180日)。まずサイズと作成日を確認してください。

Q4. 過去の反応が良かった配信を対象にできますか

メッセージクリックオーディエンスで選べるのは配信から60日以内のメッセージです。それより古い配信は対象にできません。反応の良い配信があったら、その時点でオーディエンスを作っておいてください。

Q5. 購入金額や来店回数で絞れますか

標準機能では扱えません。ショップカードで来店回数を可視化するか、拡張ツールのタグ管理を使う必要があります。

まとめ

LINEのセグメント配信について、押さえる点を整理します。

  • 標準機能の絞り込みは属性とオーディエンスの2系統
  • 属性はターゲットリーチ100人以上、値は推測された「みなし属性」
  • オーディエンスは配信利用にサイズ50以上、行動ベースで精度が高い
  • オーディエンスは9種類。最初に作るなら「メッセージクリック」
  • 作成から180日で失効、メッセージクリックは60日以内の配信のみ対象
  • 「その他」経路は対象外、チャットタグを消すとオーディエンスも消える
  • 絞ると通数コストとブロック率の両方が下がる

まず「データ管理」→「オーディエンス」を開き、直近の配信からメッセージクリックオーディエンスを1つ作ってください。サイズが50を超えていれば、次の配信からすぐ使えます。

配信の中身づくりまで含めて組み立てる場合はAI×LINEセグメント配信の実装ガイドを参照してください。


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