クレジットカード決済には種類がある!導入費用はどのくらいかかる?

通販サイトにおいては、主流な決済方法のひとつであるクレジットカード払い。近年はキャッシュレス化が進んでいることもあり、導入を検討しているサイト運営者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、いっぽうで「クレジットカードは手数料がかかるから損なのでは?」と考える人もいるはず。そこで今回は、クレジットカード決済の種類や導入にかかる費用、メリット&デメリットなどについて、詳しくご紹介しましょう。

目次

それぞれに利点がある!クレジットカード決済の導入方法2つ

まず、クレジットカード決済の導入方法についてご紹介しましょう。これには大きく分けて「直接契約」と「決済代行会社経由」の2種類があり、それぞれにメリットが存在します。

直接契約

直接契約とは、カード会社に直接交渉して契約を行う方法のことを言います。まずアクワイアラー(カードブランドの加盟店契約会社)に問い合わせ、VisaやMastercard、JCBなどと個別で関係を結ぶというわけですね。

メリット:決済手数料が比較的安い傾向がある

直接契約のメリットは、仲介業者が間に入らない分決済手数料が比較的安くなる傾向があることです。コストをできる限り削減したい経営者の方は、検討してみても良いでしょう。

デメリット:審査や運用などの手間が大きい

ただし、アクワイアラーと直接契約するためには会社ごとの審査に合格する必要があります。この審査は時間がかかることも多く、それぞれの会社に併せて締め日や入金日チェック、セキュリティ対策などを行わねばならないので、運用にも手間がかかるという点は押さえておくべきです。

決済代行会社経由

アクワイアラーとダイレクトに接する直接契約に対し、決済代行会社に仲介してもらうのがこちらの方法。包括加盟店方式とも呼ばれ、指定された申請書類をワンセット用意するだけで複数のクレジットカード会社と契約できます。

メリット:複数の会社と一括契約でき、運用コストも軽減可能

決済代行会社経由のメリットは、やはり審査や運用の際手間が少ないことでしょう。決済代行会社が代わりに交渉を行ってくれますから、複数の会社と一括契約が可能で、その後の運用手順もシンプルです。

また、決済代行会社は加盟店に決済システムを提供しているケースも多いため、然るべきセキュリティ対策を行った上でスピーディーに導入できる可能性が高いでしょう。

デメリット:決済手数料が比較的高い傾向がある

しかし、決済代行会社経由は手間を軽減できる分、手数料は高い傾向があると言われています。とはいえ、運用コストをふまえるとむしろパフォーマンスが上がる可能性もありますから、慎重に検討したいですね。

イマドキ導入は当たり前!?クレジットカード決済のメリット&デメリット

このように、クレジットカード決済導入には審査や手続きが必要だということが分かりました。中には手数料もかかるし、そう考えると導入はいったん見直そうかな…と思う経営者の方もいるかもしれません。

しかし、クレジットカード決済には以下のようにメリットも大きいため、長期的な運用を見据えて考えましょう。

メリット① 販売機会が増え、単価の向上も見込める

クレジットカード決済導入による最大のメリットは、やはり「購入客の幅が広がる」ことではないでしょうか。手持ちの現金が心もとない、あるいはできる限りキャッシュレスで済ませたい…と考えている人の購入機会も逃さずに済むので、売上アップも見込めます。

また、クレジットカードを使う人は購入1回あたりの単価が高いとの話も。ポイントの付与や引き落としのタイミングなどの関係で、まとめ買い・ついで買いをしやすい傾向があるようです。

メリット② 顧客満足度がアップする可能性も

特にネットショップの場合、昨今ではクレジットカード決済が主流になりつつあります。現金や代金引換を面倒に思う人にとって、クレジットカードで支払えないのは大きなデメリットです。カード決済ができれば買いたい商品を手間なく買えるようになりますから、満足度の向上にも繋がるでしょう。

メリット③ 現金管理の手間が減る

店舗があるショップの場合、現金払いだとレジ締めや集金、銀行への入金など管理コストが増えてしまいますよね。そこで、クレジットカード決済なら現金管理の時間を短縮できますし、防犯面での利点も期待されるでしょう。

メリット④ 定期購入のハードルが下がる

サブスクリプションや定期販売がメインの企業では、クレジットカード決済の有無は非常に重要です。毎月入金しなければならない、となると非常に面倒ですが、クレジットカード決済が可能であれば自動的に引き落とされるため、定期購入に抵抗を覚えにくくなると言われています。

◎デメリットは「費用」や「タイムラグ」!

しかし、クレジットカード決済を導入するにあたっての注意点も存在するので、事前に把握しておかなければなりません。最も代表的な注意点は「初期費用や決済手数料がかかる」こと。これに関しては後述しますが、クレジットカード決済には思った以上に様々なコストがかかります。

カード会社と契約し、審査を受けて導入→運用と、現金払いに比べると手間が大きい面もあるため、決済代行会社を経由した契約にするなど工夫が必要です。

また、現金払いであればすぐにお金が入ってくるのに対し、クレジットカード決済の場合は「月末締め、翌月末が支払日」といった風に入金までにやや時間がかかるのもデメリット。中にはスピーディーな支払いを強みとしている決済代行会社もあるものの、売上が出たらすぐに仕入れを行う、というサイクルが成り立っている企業は特に気を付けましょう。

クレジットカード決済導入にはいくらかかる?費用の種類もチェック

クレジットカード決済には数多くのメリットがあるいっぽう、費用面が気になるとお話ししました。では、具体的にどのような費用がかかるのか、詳しく見ていきましょう。

その① 初期費用

まず、導入の際に端末代やシステム導入作業代などの「初期費用」がかかるケースが多いようです。ただし、これに関しては近年かなり低価格化しており、中には初期費用無料で導入できる決済代行会社も存在するため、あまり深く考える必要はないとも言われています。

その② 月額費用

顧客情報の管理費用や、システム利用料などの「月額費用」が求められることもあります。ここでチェックしておきたいのが「標準的な機能にどこまで含まれている」のか。入金サイクルの指定やセキュリティ対策、支払い方法の追加などはオプションになるケースもあるとのことですから、契約前にしっかり確認しておきましょう。

その③ 決済手数料

クレジットカード決済は、現金払いとは違い「決済手数料」がかかります。この手数料は会社の規模や業種、商材などによっても変動し、一般的に家電量販店やコンビニエンスストアなどは低い傾向があるようです。

それに対し、個人経営や小規模経営の飲食店や小売店などは未回収のリスクが上がることから、比較的手数料も高くなりがち。相場としては「低いところで1~2%程度、高いところで3~6%程度」と言われており、購入の際に付与されるポイントについても基本的には加盟店負担となります。

手数料やポイント負担の面から見ると、クレジットカード決済の導入は店側にとってマイナスのように思えますが、前述した通り新規顧客の獲得や単価アップなどが期待できるプラス面も大きいですから、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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