通販サイトの配送業者はどう選ぶ?ポイントや代表的な業者の特徴を一挙紹介!

通販サイトを運営する上で考えなければならないことはたくさんありますが、意外と見落としがちなのが「配送業者」です。せっかく魅力的な製品を作り、適切なマーケティングを考えられても、それを運ぶ人がいなければネットショップは成り立ちません。

しかし、日本国内には代表的なものだけでも、いくつかの配送業者が存在します。消費者として通販を利用した経験がある方なら、頼んだサイトによって運んでくれる業者が異なる、というのはご存知でしょう。つまり、サイトによって契約している業者は様々なのです。

では、通販サイトの配送業者選びには一体どのようなポイントがあるのでしょうか?今回はよく使われている業者それぞれの特徴もふまえ、詳しくまとめてみました。

目次

まずは商品の特徴を把握!配送業者選びのポイントは?

大手の配送業者であれば、クール便も含め運べない商品というのはほぼありません。ですが、商品のサイズによっては別の業者を勧められることもありますし、サポートの充実度も状況に応じて変わってきます。では、自社と相性のよい業者を見分けるポイントにはどういっものがあるかを見てみましょう。

その① 自社商品のサイズ、特徴によって選ぶ

配送業者によって、通常プランで対応できるサイズや重量は変わってきます。一定以上の大きさや重量になると更に割高の料金が請求される場合もあるため、家具をはじめとする大型商品の扱いには注意が必要です。また、メール便や郵便で済む商品が多いかどうか?もひとつの目安と言えるでしょう。

さらに、以下のような商品を取り扱うネットショップでは、クール便をはじめ別途配慮が求められることもありますから、その都度条件ごとに複数の業者を組み合わせて使う、という方法も。ただし、複数の業者と契約すると余計にコストがかかる恐れもあるため、よく考えて検討してくださいね。

・割れやすい容器に入っていないか?(化粧品やお酒など)

・冷たいまま運ばなければならないか?(冷凍食品や生菓子系のスイーツなど)

・プランごとにサイズが大幅に変わることはないか?(1商品のみならメール便で済むものの、まとめ買いプランだと大容量になるなど)

その② 配送方法から選ぶ

例えばクロネコヤマトのクロネコメール便、日本郵便のレターパック、佐川急便の飛脚メール便など、軽量な配送方法だけでもそれぞれにサービス内容は少しずつ異なります。配送状況が追跡できるもの、厚さ制限がないもの、特に料金が安いものなど幅広いので、自社の商品にとってどれが最もコスパが良いか、をよく考えてみてください。

その③ 持ち込み場所までのアクセスで選ぶ

特に個人でネットショップを行われている方の場合、向こうから集荷に来てもらうのはスケジュールが合わず逆に面倒、というケースもあるでしょう。そういった事情をふまえ、持ち込み場所が一番近い業者はどこか?で選ぶ方法もあります。

営業所も所定の時間が来ると閉まってしまうので、仕事帰りでも無理なく立ち寄れるところだと、発送がスムーズになりそうですね。

日本で代表的な配送業者は5つ!それぞれの特徴を見てみよう

では、日本で代表的な配送業者にはどのようなものがあるのかですが、まずは今回ご紹介する「5つ」の業者から検討してみるのがおすすめです。

・ヤマト運輸(https://www.kuronekoyamato.co.jp/

月額制のネットショップサービスを運営するGMOペパボが実施した今年度の調査(※)によれば、現行する通販業者の中で実に6割以上が利用していたというヤマト運輸。「クロネコヤマト」の愛称で知られ、良心的な配送料金や信頼度の高さ、追跡サービスの便利さなどにメリットを感じる経営者が多いようです。

特徴としては、クロネコメンバーズの会員割引や営業所への持ち込み割引が行われている点、宅急便のタイムサービスを行っている点などが挙げられるでしょう。これは夕方までに預けた荷物を翌朝10時までに配達するというもので、緊急時には非常に便利ですね。

※参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/a59a214ede77a3ae9d54129b3a9376622dc94424

(ネット通販の配送で最も利用しているのは「ヤマト運輸」、重視するのは「配送料金」【カラーミーショップ調査】 Yahoo!ニュースより)

通常便のサイズ指定:3辺の合計が160cm以内、かつ重さは25kgまで

・佐川急便(https://www.sagawa-exp.co.jp/

クロネコヤマトと並び、身近な配送業者としてイメージされやすい佐川急便。佐川急便も持ち込み割引を行っており、大口契約・特約割引も設けているのが特徴です。つまり、一度に大量の荷物を定期的に発送する場合は割引が受けられる、ということですね。ただし、条件によって送料は異なるようなので、詳しくは公式サイトから見積もりを依頼してみましょう。

また、通常便で対応できる重さの範囲が広い(30㎏まで)点や、3辺合計が160cmを超える荷物で260cm以内、かつ50kgまでの「飛脚ラージサイズ宅配便」、お急ぎ便におすすめの「飛脚ジャストタイム便」など、ニーズに合わせて細かいプランを用意しているのも魅力と言えるでしょう。

通常便のサイズ指定:3辺の合計が160cm以内、重さは30kgまで

・日本郵便(https://www.post.japanpost.jp/index.html

主に郵便物をメインとする配送業者ですが、日本郵便が運営する「ゆうパック」を利用する業者もよく見られます。持ち込み割引や同一宛先割引などの割引サービスも行っており、レターパックをはじめとする軽量便も用意。何といっても「サイズによっては郵便ポストに投函できる」のが魅力です。ただし、大型の荷物には対応していないため、家具やレジャー用品などを取り扱うネットショップには不向きかもしれません。

通常便のサイズ指定:3辺合計が170cm以内の170サイズ、重さ30kgまで

・西濃運輸(https://www.seino.co.jp/

西濃運輸は「カンガルー便」の名で知られる配送業者。主に法人を対象としたサービスを行っており、個人宅に向けた商品発送にも対応しています。翌朝9時か10時までに届けることができるカンガルースーパー9/カンガルースーパー10など、速達も可能。ただ、どうしてもBtoBのサービスがメインの会社なので、ネットショップには不向きとの説も。

通常便のサイズ指定:3辺合計130㎝以内、1個口20㎏まで

・福山通運(http://corp.fukutsu.co.jp/

近鉄グループが運営する貨物自動車運送業会社として知られる福山通運。法人・個人を問わず利用可能な「フクツー宅配便」も取り扱っていますが、最大の特徴は「フクツー航空便」でしょう。航空便なら世界184ヶ国に配達することが可能なので、海外顧客をメインとした通販会社にとっては魅力が大きいと言えます。とはいえ、やはり法人向けのサービスゆえに、個人で運営されているネットショップには不向きかもしれません。

通常便のサイズ指定:3辺合計170cm、重量30kg以内

コスト削減のためには「梱包サイズの見直し」も効果的!

このように、日本には特徴ごとに様々な配送サービスが用意されています。配送料金に関しては担当者によっても異なる部分があるようなので、まずは業者に連絡し、見積もりをお願いしてみましょう。

しかし、もっとオトクに使うにはどうすればいい?と悩む方もいるはず。そこでおすすめなのが「梱包サイズを見直してみる」ことです。

ギリギリのサイズで押し込むのはもちろんNGですが、緩衝材が多すぎるのも顧客に嫌がられる原因となります。ジャストサイズで梱包を行った方が中の商品が動かないため、安全に運ぶための対策にもなるでしょう。段ボールの単価も考えつつ、ふさわしい配送方法を考えてみてくださいね。

 

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